匠人から徒歩2分、堺町通を北へ上がると、京都らしい佇まいの
おもたせの「紫野 和久傳」があります。
まるで、雑誌の世界から飛び出した様なお店は正に品格を感じます。
創業は明治3年、初代の和久屋傳右ヱ門が興した旅館にさかのぼり、
屋号の「和久傳」は、和久屋傳右ヱ門と妻、久の名にちなみ、
和やかに、久しく、傳(伝)えると言う意味。
地域の活力となる商売こそ、和久傳の変わらぬ志。と記載が
ありました。
その和久傳で最初に口にしたのは、「西湖」
笹の葉で包まれたそのお菓子は、
つるりとしたのど越しで清らかな
味わいがあり、ゼリーでも寒天で
もなく何だろう?と・・・
まさか蓮の根と和三盆糖から
うまれたものとは、気が付きませんでした。
れんこんも料理人の手にかかると、上品な和菓子に変身するものです。
それらは、機械化せず全て、手仕事で行われているとお聞きし益々お仕えもの
として利用させてもらっています。
私のお勧めは、堺町店の2階にある茶菓店
しっとりと落ち着いたしつらいと高級な椅子に座れば別世界
ベテランの従事者による、心のこもった接遇は旅の疲れを癒してくれること
間違いなしです。