コロナ禍で外出がままならない今、匠人でゆっくり料亭の味を頂ける贅沢。
匠人で、「仕出し文化」体験
ご宿泊頂きましたお客様は、事前ご予約により京料理の老舗「萬重」のお料理を宅配頂けます。
詳しくは匠人まで。
今日は大切なお客様をお迎えするために、萬重さんの仕出し弁当をお願いしました。
お料理が盛られたコンテナが3台。真っ白な板前法衣に身を包んだ店員さんが運んできてくれました。
お吸い物は向かって右、お刺身は手前?向こう側?日頃の雑な生活を戒めながら再度勉強。テーブル一面に美しい器に盛られたお料理が並ぶ。気持ちが高揚する。蓋を開けて「うわぁ」という叫び声が思わず出てしまいました。
そこには、春を感じる器に色とりどりのお料理がぎっしりと詰め込まれていました。
先ずはお吸い物から、上品なうまみ成分たっぷりのおだし。あ、あ、何て美味しい。
おだしは和食の基本の基。
どのお料理も板前さんのこだわりと優しさを感じ、美味しくいただくことが出来ました。
和食がユネスコ無形文化遺産になるのを納得した日でした。
さて、コロナ禍において、Stay homeおうちご飯が目立つ様になって参りましたが、京都では「仕出し文化」と呼ばれるものがあります。江戸時代の元禄期に始まったといわれる「仕出し文化」は町衆とともに育った文化とも言われております。
では「仕出し」と「デリバリー」にどんな違いがあるのでしょうか?
仕出しとは、「お料理が既に食器に盛られた状態で届けられ、飲食後の食器の回収まで行います。お汁ものはお鍋で届き家庭で温めます。」仕出しは「精進料理」「懐石料理」「有識料理」「会席料理」いわゆる和食になります。各料理屋さんは味はもとより美しさ季節感にもこだわります。直ぐに早く簡単にがデリバリー。器も含めてこだわりを持った食が仕出しと考えております。
京都では元来、来客の際はそれぞれの家庭の味を提供しないのが常識となっています。
「居ながらにしてお客様に料理人の味を満喫してもらうこと。主客共に料理をゆっくり食する場と時間を提供する京都人ならではの思いやり」からくるものらしいです。
写真のものは 4,320円(税別価格 消費税8% 4,000円)フライもの入お吸い物、造り、茶わん蒸し、せいろ蒸し フライもの など。