桜を求めて、北野天満宮から平野神社へ。快晴ながらも肌寒い日。
桜は、まだ蕾のままでした。
平野神社では約60種400本あります。各公家伝来の家の標となる桜を奉納し、生産繁栄を願ったからと伝えられています。
平安時代、貴族たちは長い期間、様々な桜を楽しみ、江戸時代になると庶民にも夜桜が開放されることになりました。
「平野の夜桜」は都を代表する花見の名所となり現在も続いています。
平野神社原木の桜も多く、また1か月半の長きに渡り様々な種の桜を愛で楽しませてくれます。
平野神社は、平安遷都(794年)の際に平城京から当地に移転してきた神社です。当初境内地は、現在の京都御所とほぼ同じ大きさであったことに驚きを隠せません。
時の変遷とともに現在の200m弱四方となりました。
祭神は、今木神、久度神、古開神、比咩神。
御神木の前に置かれている大きな石が、すえひろがねです。不思議な力を持つ石と伝えられており、古代はこの石に神さまが宿っていると信仰されました。
重さ200kg、高さ80cm、厚さ27cmと大きなすえひろがねは、岩手県産で、国内最大の大きさということです。
このクスノキは、樹齢400年から500年と言われている平野神社の御神木です。
このクスノキを見上げると不思議なやさしさと強さを感じました。それはこのクスノキの枝々が丸ごと、自分を受け止めてくださるといった感じからくるものかも知れません。桜はまだ蕾であったのですが、御神木に力をもらいすがすがしい一日を過ごすことが出来ました。