今年の夏は本当に暑い日が続きました。その影響なのか、紅葉の季節も少し遅れ気味で、12月に入っても色鮮やかな景色を楽しむことができました。
訪れた清水寺でも、冬の澄んだ空気の中、まだ紅葉が綺麗に残っていて、思わず足を止めて見入ってしまいました。
清水寺は、京都を代表する観光名所の一つです。その起源は778年、奈良時代に遡り、
長い歴史の中で多くの人々に信仰されてきました。清水寺の中心にある「清水の舞台」は、釘を一本も使わずに建てられた懸造(かけづくり)という技法で造られており、
その建築美はもちろん、京都市内を一望できる眺望が訪れる人々を魅了します。
「清水の舞台から飛び降りる」という言葉は、決意や覚悟を示す表現として広く知られていますが、その舞台に立つと歴史の重みと大胆な構造に圧倒されます。
私が訪れた際はちょうど日没の時間帯で、夕焼けが幻想的に清水寺を包み込み、特別なひとときを楽しむことができました。
清水寺へ向かう道中では、ねねの道から二寧坂・産寧坂(三年坂)を散策しました。抹茶や八つ橋のお店が立ち並ぶ風景の中、新しいお店が増えている一方で、長い歴史を持つ「奥丹」の湯豆腐店を見つけた時には、変わらぬ京都らしさに心が和みました。伝統と新しさが融合するこのエリアの魅力を改めて感じました。
また、散策中に偶然見つけた町家風のスターバックスも旅の思い出に。
いつもの派手な看板は控えめで、しっくりと町家の風景に溶け込んでいました。中に入ると、多くの観光客で賑わい、残念ながら空いている椅子が見つかりませんでしたが
、注文カウンター横にある小さなスペースでコーヒーをいただきました。普段なら少し不便に感じる状況も、京都という特別な場所では良い思い出に変わるものです。
振り返れば、今年も多くのお客様をお迎えすることができ、心より感謝しております。皆さまとの出会いが私たちの励みとなり、日々の運営に大きな力を与えてくれました。
来年も、「清水の舞台」のように勇気を持って新たな挑戦をしながら、より快適で心温まる滞在を提供できるよう努めてまいります。
どうぞ良いお年をお迎えください。来年もぜひ京都へお越しの際は、『匠人』をご利用いただければ幸いです。
心より、感謝とともに。