おしゃれな宿「匠人」から徒歩13分、まるで時が止まった空間を味わえる
「然花抄院(ZENKASHOIN)」があります。
花ある心で人々をもてなす聖なる場所でありたいう思いを込めたお店は
茶寮と工房、物販スペースからなります。
この町家は建立元禄十三年。江戸時代のむしこ造りの京町家です。
むしこ造りとは、
天井の低い二階の外壁に、虫かごのような格子窓を填め込んでいる・・・そのような窓を「虫籠窓(むしこまど)」と言い「虫籠窓のある二階のある家の造り」をむしこ造りと呼ぶようです。基本的に二階建てが禁止されていた江戸時代、貯えのある商家は物置のために二階の屋根裏を活用し、その立上りが段々高くなっていき窓の必要性が生じたのだそうです。
暖簾をくぐると、土間のたまり。竃や石畳など往時の風情が残り
「元禄十三年」が書き留められた古柱をはじめ北野行ちんちん電車の路面に使われた敷石、中庭や竃に残された井戸をそのままの姿で活かし、町屋の佇まいの魅力を継承しています。
特にお勧めは「然カステラ」口の中でとろける半熟カステラ。丹波の黒豆を食べ、京都で育った鶏の卵を使用した一つ一つ手作りされた数量限定品。
菓子司の手作業によるたしかな味と技は深く、またおしゃれなパッケージは心に残ります。
茶の香り漂う茶寮では、中庭を眺めながら季節の和菓子を味わいながら静かに流れる時間をお楽しみください。